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2026.07.29
技術・カンファレンス

AWS Summit Japan 2026 登壇レポート

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AWS Summit Japan 2026 登壇レポート

はじめに

こんにちは。SREユニット長の赤倉です。

2026年6月、国内最大規模のAWSカンファレンスである「AWS Summit Japan」に登壇しました。

テーマは「1,800店舗・2万台のカメラ基盤を内製化した話 ― OSSとAWSの最適解」。chocoZAPのカメラ基盤をどうやって自分たちで作り上げたか、その全貌を約20分でお話ししました。

 

SaaS依存からの脱却――2万台カメラ基盤、内製化の内側

chocoZAPは24時間365日、完全無人で運営されるコンビニジムです。全国1,800店舗に2万台以上のカメラが稼働しており、映像監視が店舗の安全を支える生命線になっています。

以前はSaaSに頼っていたのですが、店舗数が増えるにつれてコストが比例して膨らみ、かつ映像データを外部に預けているとAI活用も難しいという課題が重なりました。「このまま店舗が増え続けたらどうなるか」を試算したとき、選択肢は内製化しかありませんでした。

以下が、その内製化の具体的な内容です。

・nginx-rtmp・ffmpegをECS Fargateで動かし、SQS・Lambda・SageMakerと連携するパイプライン構成
・負荷試験でスループットに余裕があるのに処理が詰まるという現象に直面し、EFSのメタデータI/O飽和が原因だと突き止めた話
・EFS分離・S3直接PUT・Graviton移行という3つの改善を、アプリケーションのロジックには一切手を加えず、インフラ変更だけで乗り越えた話

「コードではなくインフラを変えるだけで解決できる」――これがAWSを使う強みであり、今回最も伝えたかったメッセージです。

 

緊張よりも反響の多さに驚いたステージ

発表会場はAWS Expoのシアターステージ。登壇直前、袖から客席を見渡すと、座席はすでに埋まっており、後方には立ち見の方々も並んでいました。

「満員だ」と思った瞬間、緊張よりも先に「話しがいがある」という気持ちになったのを覚えています。

実際に話し始めると、会場の空気が変わる瞬間が何度かありました。特にEFSのボトルネック特定の話では、うなずきながら聞いてくださっている方の顔が見え、「同じ経験をしたことがある人がいる」と感じました。

発表後は、本来公開されない動画や資料の公開を希望する声を多数いただいたことで、反響の大きさを感じ、正直驚きました。

 

限りある時間の中で何を削るか

準備で一番悩んだのは「何を削るか」でした。

内製化の話は技術的な要素が多く、全部話そうとすると時間がいくらあっても足りません。「聴衆が持ち帰れる一番大事なことは何か」を繰り返し自問しながら、スライドを何度も作り直しました。

その過程で気づいたのは、アーキテクチャの判断には必ず「背景」があるということです。構成図だけを見せても「なぜこうなっているのか」は伝わらない。無人運営という制約、スケールの壁、コストの課題――判断の文脈ごと届けることで、初めて意味のある発表になると感じました。

準備の苦労が報われる瞬間は、満員の会場と、発表後にいただいた反響の声でした。

おわりに

AWS Summitという舞台は、自分たちが日々やっていることの価値を、外の世界に照らし合わせる良い機会でした。

「こんな規模のカメラ基盤を自分たちで作っているのか」と感じてもらえたとすれば、それがこの発表の一番の収穫だと思っています。

RIZAPテクノロジーズでは、こうした大規模なインフラを少数精鋭のチームで設計・運用しています。技術的なチャレンジが好きな方、ぜひ一緒に働きましょう。

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