「語り、学び、繋がる」iOSDCで体感した技術の最前線!
RIZAPテクノロジーズ の飯塚です。ふだんはchocoZAP利用者向けのiOSアプリの開発をしています。今年もiOSDCに参加してきましたので、その様子をレポートします。
熱気あふれる会場のようす
今年も会場は多くの参加者で賑わっており、セッション会場の熱量とホールでの交流が同時進行で進んでいました。
初参加の人もリピーターも入り混じりながら「あの技術どう使ってる?」「これからのSwiftはどうなる?」といった会話が自然に生まれる空気感はやはりiOSDCならではだと感じます。
展示ブースではスポンサー各社が最新の取り組みやサービスを紹介しており、休憩時間にも話題が尽きませんでした。

気になったセッション
「カスタムUIを作る覚悟」
https://fortee.jp/iosdc-japan-2025/proposal/c5ee3a90-1624-4912-8e52-c8049869d3b8
一番印象に残ったのは、カスタムUIについてのセッションでした。Appleが提供するAPIにはない表現を実現するUIを作るのは、想像以上に大変だという話です。
例として日付ピッカーが挙げられていて「トラックパッドでの操作」「アメリカ地域でのAM/PMの順序」「Apple Pencilのスクリブル」など……聞けば聞くほど「そんな細かいところまで考えなければならないのか」と頭を抱えました。
さらにVoiceOverやダイナミックタイプといったアクセシビリティへの配慮に加え、iPadOS特有の挙動、アニメーション、ジェスチャー、パフォーマンスなど、チェックリストは数え切れないほど。「全てに対応しなくてはいけない」わけではないものの「対応しないと判断した/対応できていない」という認識を持つことが大切、という話には共感しつつ耳が痛くなりました。
私自身、普段使っているUIがこれらの点にどこまで対応できていて、どこができていないのかを把握できていません。一度、対応状況を整理し、チームとして認識をそろえるところから始めたいと思います。

4100万ユーザーを支えるTVer iOSアプリ開発 ~0人から始まったチームのAI活用による挑戦~
https://fortee.jp/iosdc-japan-2025/proposal/94d4e272-2413-430e-abaa-fe665f128c85
もう一つ実践的で興味深かったのが、AI導入の事例を紹介したセッションです。最初は希望者だけに試験的にAIを触ってもらったものの、結局余裕のある人しか使いこなせず、忙しい人ほど着手できなかったとのこと。
そこで合宿を実施し、Claude Codeなどを実際に使って開発することで「これはもう実用レベルだ」と全員で体感。その後、全エンジニアにClaude Maxを配布した流れは、的確でスムーズだと感じました。
iOSチームでの活用方法もくわしく紹介されていました。Claudeに不具合の内容や解決策をissueにまとめてもらい、人間がレビュー。それを元にPRを作成し、実装内容に合わせて説明文や動作確認表まで生成させます。
さらに、過去のインシデント事例を学習させたGeminiをレビューに活用することで、手戻りを軽減しているとのこと。特に、まずタスク内容をissueに整理するやり方はAIへのインプットが明確かつチームにオープンになる点で、とても良さそうと感じました。

当社でもまさにAI導入の真っ只中で試行錯誤をしているので、このような実践的な導入事例は非常に参考になりました。
まとめ
今年のiOSDCも、新しい知識を得られるだけでなく「日々の開発でどこまで意識できているか?」を問い直す機会になりました。セッションで得た新鮮な視点をチームに持ち帰って、UIやアクセシビリティ、そして開発プロセスの改善に活かしていきます。
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