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2025.12.23
技術・カンファレンス

YAPC::Fukuoka 2025カンファレンスレポート【各講演の学び】

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YAPC::Fukuoka 2025カンファレンスレポート【各講演の学び】

RIZAPテクノロジーズ株式会社に2025年4月に新卒エンジニアとして入社し、chocoZAPアプリ開発のSREエンジニアを担当している小川です。

2025年11月14日~15日に開催された「YAPC::Fukuoka 2025」に、弊社のSREエンジニアメンバーが参加いたしました。

YAPCはPerlコミュニティを起点に発展してきた技術カンファレンスですが、現在では言語や領域を問わず多様なエンジニアが集まるイベントとして開催されており、今年も幅広いテーマのセッションが展開されました。

技術的な学びはもちろん、コミュニティとの交流からも多くの刺激を受ける2日間でした。

本記事では、参加したSREエンジニアそれぞれが特に印象に残ったセッションについてレポートをまとめました。各メンバーの視点から見た YAPC::Fukuoka 2025 の魅力について共有いたします!


1 : Amazon ECSデプロイツールecspressoの開発を支える「正しい抽象化」の探求 (赤倉)

YAPC::Fukuoka 2025で藤原俊一郎さんによる「Amazon ECSデプロイツールecspressoの開発を支える『正しい抽象化』の探求」を聴講しました。 AWS SDKを薄くラップするという設計に大変感銘を受けました。Blue/Greenデプロイや複数LB対応などの新機能が数行のコードで実装できる点は、運用効率の理想形だと感じました。

TerraformやCopilotとの比較から、抽象化の「漏れ」を認めて責任範囲を明確に区切ることの大切さを再認識しました。Jsonnetによる柔軟な設定も、今後実務でぜひ活用したいです。ecspressoの思想が、今後のIaC設計に大きな示唆を与えてくれる素晴らしい講演でした。


2 : Perl の生きのこり(増尾)

私はPerlを使ったことがないのですが、だからこそ歴史を知りたいと思い拝聴しました。知らないことがありつつも分かりやすく、時代を経ると知っている内容が増えてきて、聞いていて楽しかったです!

「変化するためにあえて縛りを入れることで多様性を持たせる」や「ルールは毒にも薬にもなり、単純なほど普及しやすい」など、初学者からすると納得する学びも多かったです。今自分が業務で悩むことや課題は前時代に悩み解決した課題につながっていて、俯瞰したり、ヒントを得るきっかけとなったりして大変勉強になりました。さらに下のレイヤーも学びたいと思います。


3 : なぜThrottleではなくDebounceだったのか? 700並列リクエストと戦うサーバーサイド実装のすべて (新井)

「なぜThrottleではなくDebounceだったのか? 700並列リクエストと戦うサーバーサイド実装のすべて」を聴講しました。CI/CDサーバで発生する700並列リクエストという状態に対し、Debounceを選択した理由が明快でした。3回の実装の変遷が特に印象的で、v1の競合状態、v2の複雑なユースケースへの対応不足、そしてv3でRedisとUUIDによる動的遅延制御にたどり着くまでの試行錯誤は、分散環境での同期処理の難しさを実感しました。全体30行以下というシンプルさを保ちながら、実用的な解決策を導き出す過程から、適切な技術選択の重要性を再認識しました。クライアント技術をサーバーサイドに応用する発想と、実装の進化過程を丁寧に共有してくださった素晴らしい講演でした。


4 : なぜインフラコードのモジュール化は難しいのか - アプリケーションコードとの本質的な違いから考える (松永)

宮下さんのトークは自分がTerraformを使って感じていたアプリケーションコードとの違い、抽象化のやりにくさが的確に言語化されており、とても面白いトークでした。

状態を定義するインフラコードと処理を定義するアプリケーションコードの根本的な役割の違いという視点はとても納得できました。


5 : 大規模OSSに一人で立ち向かうには(小川)

本セッションでは、登壇者の方が WebKit、特に JavaScriptCore への継続的な貢献を通じて、たった一年でレビュワーという強い権限を持つ立場にまで到達し、さらにその実績が関連する職を得ることにも繋がったという話を聞き、大きな刺激を受けました。とても大規模で歴史の長い OSS に、ほぼ一人で向き合い続けたという経験には圧倒されるものがあります。

特に印象的だったのは、「とにかく時間を確保して、本気で理解しようとする姿勢こそが最も重要」というメッセージです。自分と 2~3 歳しか変わらないにもかかわらず、世界的なプロジェクトでここまで活躍していることにも強い感銘を受けました。「年齢は関係なく、やる気と継続があれば大規模 OSS にだって挑める」という事実を体現していらっしゃり、とても良い刺激をいただきました。


SREの懇親会

 

カンファレンス後には、参加メンバー全員で懇親会を開催しました。日頃はリモートでのやり取りが中心で、なかなか直接顔を合わせる機会がないため、対面で話せる貴重な場となりました。オンラインでは深掘りしづらい話題も自然と広がり、お互いの考え方や取り組み姿勢をより理解できました。

また、雑談を交えながら普段は見えない姿や意外な一面を知ることができ、関係性がぐっと近づいたように感じました。今回の懇親会は、チームとしての結束を高める良いきっかけとなりました。

 

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